グローリ・ワーカ 第12章:タイムリミット24時間
「こわ――――――――ッ!!!! ヤバ! こわああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「いやああああああああ! 早く! マー見つけて帰る! いや――――!!」
しばらく猛ダッシュ! 緊張の糸が切れた頃に、2人は喚きながら走っていた。
そうして走り続けていると、だんだん辺りの風景が変わってきた。
足元には、またも見たことのない、先ほどとは違う、とても美しい花。
「きれーなとこぉ……」
2人は走るのを止めた。
いつの間にか辿り着いていたのは、まるで理想の世界。
美しい花が咲き乱れていて、きらきらと輝く小川が滑るように流れていく。真っ白い小鳥らしきものが空を飛んでいった。
そして、2人は見つけた。
花畑の中で楽しそうに小鳥と戯れる人。それは、よく知った姿――。
「マニュアちゃん!?」
ティルが声を上げた。
そう、それは、2人が追ってきたその人――マニュアだったのだ。
ティルの声に反応して、マニュアは振り返った。
そして、2人の姿をたしかに確認すると――、
ダッ!
「えっ……」
「マニュアちゃん!?」
一瞬顔を強張らせたかと思うと、脱兎のごとく逃げ出した。
「ちょ、ちょ、ちょっとォ……!?」
「どーしたのよぅ……マー……」
2人はしばらくボー然としてしまったが、
「……って、お、追いかけないと!」
「そ、そうだよっ! 追いかけよ! マー!!」
「マニュちゃぁん!」
こうして、ティル&アルトとマニュアの追いかけっこが始まった。
はぁ、はぁ、はぁ……。
息遣いが荒い。
マニュアは全速力で走っていた。
(無理なんだよ……)
呟くように、心が喋り出す。
(どうせ、未来は変えられないの……っ!)
やがて、立ち止まった。
(――どうして、なんで? ……こんなの、こんな考え……いつもの私らしくないよ……。マニュア……)
自分自身に語りかけるように。
「私の……心まで、まるで、ミリアになってるよ……」
そう呟くと、両手で顔を覆った。
「こわ――――――――ッ!!!! ヤバ! こわああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「いやああああああああ! 早く! マー見つけて帰る! いや――――!!」
しばらく猛ダッシュ! 緊張の糸が切れた頃に、2人は喚きながら走っていた。
そうして走り続けていると、だんだん辺りの風景が変わってきた。
足元には、またも見たことのない、先ほどとは違う、とても美しい花。
「きれーなとこぉ……」
2人は走るのを止めた。
いつの間にか辿り着いていたのは、まるで理想の世界。
美しい花が咲き乱れていて、きらきらと輝く小川が滑るように流れていく。真っ白い小鳥らしきものが空を飛んでいった。
そして、2人は見つけた。
花畑の中で楽しそうに小鳥と戯れる人。それは、よく知った姿――。
「マニュアちゃん!?」
ティルが声を上げた。
そう、それは、2人が追ってきたその人――マニュアだったのだ。
ティルの声に反応して、マニュアは振り返った。
そして、2人の姿をたしかに確認すると――、
ダッ!
「えっ……」
「マニュアちゃん!?」
一瞬顔を強張らせたかと思うと、脱兎のごとく逃げ出した。
「ちょ、ちょ、ちょっとォ……!?」
「どーしたのよぅ……マー……」
2人はしばらくボー然としてしまったが、
「……って、お、追いかけないと!」
「そ、そうだよっ! 追いかけよ! マー!!」
「マニュちゃぁん!」
こうして、ティル&アルトとマニュアの追いかけっこが始まった。
はぁ、はぁ、はぁ……。
息遣いが荒い。
マニュアは全速力で走っていた。
(無理なんだよ……)
呟くように、心が喋り出す。
(どうせ、未来は変えられないの……っ!)
やがて、立ち止まった。
(――どうして、なんで? ……こんなの、こんな考え……いつもの私らしくないよ……。マニュア……)
自分自身に語りかけるように。
「私の……心まで、まるで、ミリアになってるよ……」
そう呟くと、両手で顔を覆った。