グローリ・ワーカ 第15章:再び魔王城へ
一行は武器屋の前へとやって来た。すぐ隣の建物は防具屋になっている。中に入ると、隣の防具屋とは広い通路で繋がっているのが確認できた。
マニュアは並んでいるたくさんの武器を眺めながら、独り言のように言った。
「もう最後になるだろうし、装備をカンペキにしなきゃね」
仲間たちも武器を覗く。
「ナイフ補充しねーとなー」
「ナックルでも買うか」
何人かは隣の防具屋へ移動していた。
「この服かわいー♪ よくない?」
「素早さは上がりそうだけど、防御力は微妙かもっすね。鎧かなにか買おうかなぁ」
「っていうか、リーダー。予算はいくらなんだ?」
ヤンの質問にマニュアはにやりと笑うと、
「……私たちにはスポンサーがいるではないかぁ」
いったい、なんの話だろうか。
「――ってわけで、作者! 買って♪」
って、おい!! 君らは子供か!?
「「うん」」
それ以前に作者にそーゆーのを頼むなと何度言えば!?
「……ケチだなぁ」
そーじゃないだろっ!
「はぁ……。予算いくらかねぇ……?」
マニュアが溜め息を吐いて財布を覗いた。仲間の個人的なお金以外のパーティーみんなで稼いだりしたお金はここに入っていた。
「まぁそんな稼いでないけど……って、あ」
予想していたよりも入っていた。
マニュアは忘れているようだが――むかーしむかしのそのまた昔、1万Cを稼いだ若者がおったそうな……。
「あー!! そうだ、そうだった! たしか、ムキムキのっ……!」
ムキムキしてみんな元に戻ったうえに、魔物までいなくなったという、それでいいのかってバトルのときのことである。
「「「「「ムキムキって、なに?」」」」」
そのときのことを覚えていないストーム、アリス、ニールに、そもそも出来事を知らないアルトとヤンが声を揃えて言う。
「ギクッ!! え、えーっと、ム……(ム)リヤリ(キ)ラッ☆めく(ム)チャ振り(キ)ング! の略!」
「意味ワカンネ!」
「ま、マーさん……。なによ、ソレは……?」
たぶん、無理矢理にキラキラしながら無茶振りをしてくる王様のことだよ。
みんなの頭に謎のイメージが浮かぶ。
「いや、それ、そのまんまですから!」
「ア、アハハ……。そ、それより、買い物しようぜ!」
無駄話から、買い物を再開した。
「どれにしよーかなー……」
マニュアが武器の並んだショーケースを覗き込みながら呟くと、横からティルが言った。
「マーはそれでじゅうぶんだよ。特に武器」
「……それって、どーゆー意味!?」
アルトは矢を大量に補充することに決めていたし、ストームもナイフの補充が必要だった。ニールは武器を持たずに素手で戦ってきていたので、今度は武器を購入しようと決めた。アリスやヤンは武器を持ってはいたが、せっかくなのでこの際新しいのを買おうと思った。
そんなこんなで、全員が新しい武器を買うことに決めた。あ、マニュア以外は。
「なんで私以外!?」
「だから、マーは大丈夫だって」
「なにが!?」
さらには、隣の防具屋へも行って、それぞれが新しい服や鎧を購入した。
お金が少し足りなくなったりもしたが、足りない分は今の装備品を下取りしてなんとか賄うことができた。
一行は武器屋の前へとやって来た。すぐ隣の建物は防具屋になっている。中に入ると、隣の防具屋とは広い通路で繋がっているのが確認できた。
マニュアは並んでいるたくさんの武器を眺めながら、独り言のように言った。
「もう最後になるだろうし、装備をカンペキにしなきゃね」
仲間たちも武器を覗く。
「ナイフ補充しねーとなー」
「ナックルでも買うか」
何人かは隣の防具屋へ移動していた。
「この服かわいー♪ よくない?」
「素早さは上がりそうだけど、防御力は微妙かもっすね。鎧かなにか買おうかなぁ」
「っていうか、リーダー。予算はいくらなんだ?」
ヤンの質問にマニュアはにやりと笑うと、
「……私たちにはスポンサーがいるではないかぁ」
いったい、なんの話だろうか。
「――ってわけで、作者! 買って♪」
って、おい!! 君らは子供か!?
「「うん」」
それ以前に作者にそーゆーのを頼むなと何度言えば!?
「……ケチだなぁ」
そーじゃないだろっ!
「はぁ……。予算いくらかねぇ……?」
マニュアが溜め息を吐いて財布を覗いた。仲間の個人的なお金以外のパーティーみんなで稼いだりしたお金はここに入っていた。
「まぁそんな稼いでないけど……って、あ」
予想していたよりも入っていた。
マニュアは忘れているようだが――むかーしむかしのそのまた昔、1万Cを稼いだ若者がおったそうな……。
「あー!! そうだ、そうだった! たしか、ムキムキのっ……!」
ムキムキしてみんな元に戻ったうえに、魔物までいなくなったという、それでいいのかってバトルのときのことである。
「「「「「ムキムキって、なに?」」」」」
そのときのことを覚えていないストーム、アリス、ニールに、そもそも出来事を知らないアルトとヤンが声を揃えて言う。
「ギクッ!! え、えーっと、ム……(ム)リヤリ(キ)ラッ☆めく(ム)チャ振り(キ)ング! の略!」
「意味ワカンネ!」
「ま、マーさん……。なによ、ソレは……?」
たぶん、無理矢理にキラキラしながら無茶振りをしてくる王様のことだよ。
みんなの頭に謎のイメージが浮かぶ。
「いや、それ、そのまんまですから!」
「ア、アハハ……。そ、それより、買い物しようぜ!」
無駄話から、買い物を再開した。
「どれにしよーかなー……」
マニュアが武器の並んだショーケースを覗き込みながら呟くと、横からティルが言った。
「マーはそれでじゅうぶんだよ。特に武器」
「……それって、どーゆー意味!?」
アルトは矢を大量に補充することに決めていたし、ストームもナイフの補充が必要だった。ニールは武器を持たずに素手で戦ってきていたので、今度は武器を購入しようと決めた。アリスやヤンは武器を持ってはいたが、せっかくなのでこの際新しいのを買おうと思った。
そんなこんなで、全員が新しい武器を買うことに決めた。あ、マニュア以外は。
「なんで私以外!?」
「だから、マーは大丈夫だって」
「なにが!?」
さらには、隣の防具屋へも行って、それぞれが新しい服や鎧を購入した。
お金が少し足りなくなったりもしたが、足りない分は今の装備品を下取りしてなんとか賄うことができた。