グローリ・ワーカ 第1章:出会い
「どうもありがとう」
部屋に入ると、マニュアはティルに言った。
「いえいえ、お礼なんて……町の人に言ってください」
「『町の人に』ねぇ…………」
ティルの言葉に、さっきの出来事を思い出して多少なりともムカっとしてしまうマニュアだったが、それをティルに言ってもしょうがないのでただ黙っていた。
「それに、こんな大きな部屋まで貸していただいてしまって……」
ティルは言う。
ここは、この町で1番大きな旅館のスイートルームだ。部屋の広さも、下手をすれば庶民の家よりも広いかもしれない。
ほんとうにマニュアとティルでは手の平を返したような態度ではあるが、その部屋に一緒に入れてもらえたのは、たしかに運がいいのかもしれない。
「うーん……そうだなぁ」
やっぱり納得はいかないものの、とりあえず、もう気にしないことに決めたマニュアだった。
「さてと、買い物でも行くかな」
少し休憩してから、マニュアは立ち上がった。
「あ、私も行きます」
部屋を出ようとするマニュアの後をついて、ティルが言った。
「なにを買うんですか?」
マニュアはにっと笑って、
「薬草とか毒消し草とか! 冒険の基本だよねっ♪」
「どうもありがとう」
部屋に入ると、マニュアはティルに言った。
「いえいえ、お礼なんて……町の人に言ってください」
「『町の人に』ねぇ…………」
ティルの言葉に、さっきの出来事を思い出して多少なりともムカっとしてしまうマニュアだったが、それをティルに言ってもしょうがないのでただ黙っていた。
「それに、こんな大きな部屋まで貸していただいてしまって……」
ティルは言う。
ここは、この町で1番大きな旅館のスイートルームだ。部屋の広さも、下手をすれば庶民の家よりも広いかもしれない。
ほんとうにマニュアとティルでは手の平を返したような態度ではあるが、その部屋に一緒に入れてもらえたのは、たしかに運がいいのかもしれない。
「うーん……そうだなぁ」
やっぱり納得はいかないものの、とりあえず、もう気にしないことに決めたマニュアだった。
「さてと、買い物でも行くかな」
少し休憩してから、マニュアは立ち上がった。
「あ、私も行きます」
部屋を出ようとするマニュアの後をついて、ティルが言った。
「なにを買うんですか?」
マニュアはにっと笑って、
「薬草とか毒消し草とか! 冒険の基本だよねっ♪」