グローリ・ワーカ   第24章:そしてこれから

 その直後。
 ドンッ!
 ニールはわき道から飛び出してきた人影と勢いよくぶつかった。
「うわっ!」
「――……ったた……。つぁ、ごめんなさい……。なんでいつも私ぶつかるの――って」
「「あ゛」」
 ニールもその人影も、おもわず声を漏らした。
 なぜなら、ニールのぶつかった相手、それは――
「ホ、ホワイト!?」
 そう、それはマニュアだったのだ。
「え、えぇっ!? ニ、ニール!?」
 マニュアの方も顔を真っ赤にしたりして、予想だにせず眼前に立つ人の名を呼んだ。
 そして、2人は驚きのあまり固まってしまった。
「う……わ…………。えっと、ぐ、偶然……だね……。……あ、ちょっと、店でも入ろうか……」
 そう促して、マニュアとニールは近くにあった店へと入っていった。

「ねぇ、なんでここにいるの!? 家に帰ったんじゃなかったのー!?」
「ピュウピュウ!!」
「そんなに早く帰れるか! おまえこそなんでこんなとこいるんだよ!?」
「なんだよ! いちゃ悪いの!?」
「ピュウピュウ!」
「そういう話じゃないだろ!」
 わーわー騒ぐマニュアとニール(とピュウ)。まったく店の迷惑である。
 そんなことを話し合っていると、ガランと音を立てて店の扉が開いた。そこには、驚くべき姿があった。
「え……マー!?」
「へっ……? ティルちゃんに、ストームぅ!?」
「おー。ニーもいるじゃねーか!」
 店に入ってきた客は、なんとティルとストームだった。
 そして、奇跡は続く。
 ガラン……。
「なんか、人詰まってる? って――」
「え? あ、えぇっ!?」
「アリちゃん! アルトさん!」
 次に入ってきたのは、アリスとアルトだった。
「み、みんな!?」
 当然驚きの声を上げる2人。
 更に――
 ガラン。
「1人席どっか――って、あ、おまえら!?」
「サンド!!」
 ヤンまでやって来たのだった……。