僕の生存日記 番外編2:事件は遊園地裏で起こしてた(第6話裏)
愛しの『川野辺 葉乃』とにっくき『黒井 姫』が仲良さそうに会話している……。俺、『千羽 緋路』は唇を噛み締めすぎて血を流しました。
さて、これから『神成 躍人』と合流して、作戦を決行する。
『今池 輝也』は喜ばしいことに今回出てこない!
遊園地へと到着。
俺は葉乃たちの様子を窺いながらも、神成躍人を待っていた。ああ、早くしないと葉乃を見失ってしまう!
葉乃は黒井姫と仲良く会話しながら遊園地の中へ――ギギギギギギ……!
「おぅ、待たせたな」
俺の背後から声をかけてきたそいつは、いつもとは違い和服を着て――さらに『ヤクザ』っぽく見える神成躍人だった。だが見た目など気にしない。それよりも気になるのは――、
「遅いですよ! 葉乃たち遊園地入っちゃったじゃないですか!」
――時間だ!
というか早くしないと葉乃が行ってしまう!
「おぉ、すまんな。朝ご飯を食べていたら少し遅くなってしまった。と言っても、まだ予定時刻から5分も過ぎてないだろう」
「早めの行動が大事なんです! 朝ご飯なんか後にしてくださいよ!」
「なにを言う! 朝ご飯は大事だぞ! 白米に味噌汁、そして焼き魚に漬物!」
「俺は朝はパン派です! それに焼き魚に漬物なんて食べ合わせとしてはよくないんですよ! 焼き魚の焦げに含まれているジメチルアミンと漬物に含まれている亜硝酸塩を一緒に食べると化学反応を引き起こし、ニトロソアミンという発がん性物質が作られてしまうんです!」
「なんと! それは知らなかったがなんかまずいのか!?」
「発がん性物質ですよ! がんになりますよ!」
「なんだと!? しかしこの献立は譲れぬのだ!」
「だったら、レモン汁などをかけてください! ビタミンCを一緒に摂ることでニトロソアミンの発生を抑えることができます!」
「おぉ、よくわからないが、わかったぞ!」
――って、はっ!
こんなどうでもいい言い争いをしている場合ではなかった。こんなことをしている間に葉乃を見失ってしま――、
「見失った――――――――!!!!」
もう見失ってしまった!
あぁぁ、俺たちがこんなどうでもいい言い争いをしている間に、葉乃たちはもう遊園地の中へと消えていた!
その場でうめく俺を気にも留めず、神成躍人はあっさりと言った。
「急いで追えばいいのではないか? きっとまだそんなに遠くへは言ってないだろう?」
「もちろんですよ! 行きますよ!」
こうして、俺たち2人は急いで葉乃たちの後を追って遊園地へと入った。
愛しの『川野辺 葉乃』とにっくき『黒井 姫』が仲良さそうに会話している……。俺、『千羽 緋路』は唇を噛み締めすぎて血を流しました。
さて、これから『神成 躍人』と合流して、作戦を決行する。
『今池 輝也』は喜ばしいことに今回出てこない!
遊園地へと到着。
俺は葉乃たちの様子を窺いながらも、神成躍人を待っていた。ああ、早くしないと葉乃を見失ってしまう!
葉乃は黒井姫と仲良く会話しながら遊園地の中へ――ギギギギギギ……!
「おぅ、待たせたな」
俺の背後から声をかけてきたそいつは、いつもとは違い和服を着て――さらに『ヤクザ』っぽく見える神成躍人だった。だが見た目など気にしない。それよりも気になるのは――、
「遅いですよ! 葉乃たち遊園地入っちゃったじゃないですか!」
――時間だ!
というか早くしないと葉乃が行ってしまう!
「おぉ、すまんな。朝ご飯を食べていたら少し遅くなってしまった。と言っても、まだ予定時刻から5分も過ぎてないだろう」
「早めの行動が大事なんです! 朝ご飯なんか後にしてくださいよ!」
「なにを言う! 朝ご飯は大事だぞ! 白米に味噌汁、そして焼き魚に漬物!」
「俺は朝はパン派です! それに焼き魚に漬物なんて食べ合わせとしてはよくないんですよ! 焼き魚の焦げに含まれているジメチルアミンと漬物に含まれている亜硝酸塩を一緒に食べると化学反応を引き起こし、ニトロソアミンという発がん性物質が作られてしまうんです!」
「なんと! それは知らなかったがなんかまずいのか!?」
「発がん性物質ですよ! がんになりますよ!」
「なんだと!? しかしこの献立は譲れぬのだ!」
「だったら、レモン汁などをかけてください! ビタミンCを一緒に摂ることでニトロソアミンの発生を抑えることができます!」
「おぉ、よくわからないが、わかったぞ!」
――って、はっ!
こんなどうでもいい言い争いをしている場合ではなかった。こんなことをしている間に葉乃を見失ってしま――、
「見失った――――――――!!!!」
もう見失ってしまった!
あぁぁ、俺たちがこんなどうでもいい言い争いをしている間に、葉乃たちはもう遊園地の中へと消えていた!
その場でうめく俺を気にも留めず、神成躍人はあっさりと言った。
「急いで追えばいいのではないか? きっとまだそんなに遠くへは言ってないだろう?」
「もちろんですよ! 行きますよ!」
こうして、俺たち2人は急いで葉乃たちの後を追って遊園地へと入った。