※この感情には性的な表現と、暴力的または猟奇的な表現が含まれています。





  R(※)





 力で一方的に押し倒したり、唇を塞いだり、肩に歯を立てたり、何も聴こえないふりをして傷を付けたり。
 そういったものを、「愛」なんて言わないだろう。
 一方通行で、成り立ってなんかない、自分1人の感情なんて。
 泣き声だって無視して、ただただ勝手にぶつけているだけだ。君にとって痛いだけの感情を。

 いつしか疲れて気を失って眠る君を横目に、俺も隣に横たわる。

 この感情は「愛」じゃない。
 君を傷付けるだけだと解っているこの感情は、きっと、ただの「エゴ」だ。
 そうだと解っていても、止められない感情。止めないといけない感情。

 1番泣きたいのは君なのに、泣いているのは君なのに、気付かれないように俺も泣く。

「ごめんなさい」

 意味のない謝罪の言葉だって、それすら「エゴ」だというのに。
 これが、本当に「愛」だったら良かったのに。
 触れたら壊れてしまいそうなくらい繊細な、まるでガラス細工のように美しければ良かったのに。
 そんなことを考えたって、今更どうしようもない、汚い感情だ。

「愛」などと言う資格はない。

 君が微笑って、それをくれたら、それ以外は何もいらなかった。
 せめて、それを渡したら、君が微笑ってくれるだけでも良かった。
 そういった綺麗なものだったら良かった。

 ――本当は、1番最初は、それなりに綺麗なものだったんだよ?
 いつから汚れてしまったのだろう。いつからこんな風になってしまったんだろう。

 ガラス細工の それ は、もう粉々に壊れてしまったんだ。




 うっすら年齢制限モノ? をたいした注意書きも書かずにアップとか。そもそも年齢制限モノをアップするのもどうなんだ。おかげでアップしようか微妙に迷った。ついでに、神望セも微妙に年齢制限かかりそうな予感ですが。
 年齢制限モノだからタイトルもほとんどまんまです。しかし、性的・暴力的はあっても猟奇的はちょっと違ったな。


――――2013/12/08 川柳えむ