エンタメクラブ Act.2:部員を探せ!
――まぁ……そりゃ、そんなに期待はしてなかったけどね……。
しかし、その言葉に、着ぐるみ理事長は再び大ダメージを受けた様子だった。
「……着ぐるみ理事長……だから言ったのに。宵ちゃんは入部してくれないって」
「……ハイ……期待した私がバカでした……。こ、こんな恐ろしい人は初めてじゃ……」
「2人とも、シッツレーだな!」
宵ちゃんが怒った様子で言う。
――って、マズイ!! よ、宵ちゃんを怒らせたら、もっと大変なことに!!
「よ、宵ちゃん! イヤ、これはその――……」
「だいたい、誰が『入らない』なんて言ったよ?」
「……え?」
フォローしようとしたトコロに、宵ちゃんの意外な言葉。
私は数秒の間、固まった。
「…………い、今、なんて?」
おもわず訊き返す。
宵ちゃんは、もっと機嫌を悪くした様子で言った。
「べつにさ。入って欲しくないんだったら構わないケド。困るのはあたしじゃないし。にしても残念だなぁ〜。せーっかく人が、入ってもいいかな〜って思ったりしたのに」
「え、え、え、え? イヤっ!! 入ってくれるなら大歓迎ですともさ!!」
「そーそー!! 入部希望者は神様ですっっ!!」
いつの間に復活したのか。着ぐるみ理事長も慌ててフォローを始めた。
「……そんなに入って欲しい?」
宵ちゃんが訊いた。
私は頷いた。
……と、着ぐるみ理事長は、もっと激しく頷くと。
「もちろん! たとえ史上最悪の毒舌女王であろうが、入部者はありがたいことですわっ!」
――って、オイ!! 着ぐるみ理事長ってば、また余計なことを――――――ッッ!!
「やめた」
「ああっ!? そんなにあっさりと去らないで〜!」
「去りたくもなるだろ!」
おもわず私はツッコんだ。
――しかし、せっかくの意外な入部希望者だというに……着ぐるみ理事長に任せていたら、入ってくれそうな人も入るのをやめてしまいそーな勢いだね……やっぱり、ココは部長の私が話をつけようじゃぁありませんか! って、私……いつからこんなにやる気になったんだろう……はは。
「まぁ、とにかく……少しでも興味があるんだったら、マジで入って欲しいかも。宵ちゃん、君も私のお友達なら、私を助けると思って入ってくれないかなぁ?」
……と、宵ちゃんに言ってみたトコロ。
「いつからあたしが笑とお友達になったのさ?」
「ひどっ!!」
――やっぱり、宵ちゃん。君は素晴らしき毒舌女王ですわ……。
そう思って、微妙に落ち込んでいたら。
「あえて言うなら、あんたとは戦友」
「……なんなんスか、戦友って……」
意味不明な言葉を漏らす宵ちゃんであった……。
「……って……おいおい、君ら。本題はどーなったんだい?」
着ぐるみ理事長の言葉にハッとして、私は顔を上げた。
「そーだ! 本題のことをちょっと忘れてしまったじゃないか! で、入ってくれるのくれないの!?」
「う〜ん。まぁ『どーしても』って言うならいいよ。どーせ、入りたい部もなかったし、けっこうヒマしてたから」
「……だったら、最初から素直に『入部する』って言ってくれよ……」
おもわずそんな本音を呟いてしまった。
すると、どーやらそれは宵ちゃんに聞こえていたらしく――
「けっきょく入ってやるって言ってんだから、じゅうぶんありがたいだろーがッ!!」
また怒りモードに突入してしまった宵ちゃんだった……。
「って……ぎゃ――――――――――――――ッッ!! 首はやめて――――!!」
「てめーは態度でかいんだよッ!」
「ぅきゃ――――――――――――――――――――――っ!!」
お怒りの宵ちゃんであるが……それでも、なんとなく楽しそうに見えるのは、私の気のせいなのだろーか。
シャレにならない程の毒舌の宵ちゃん。でも、いつも本気じゃない(もちろん、怒るときは怒るけど)。ふざけてるだけってことはわかってるけどね。コレも、ふざけてやっているんだってことは知ってる。しかし……彼女って、やっぱりちょっと度が過ぎてるってトコロがあるんだよー!
「とりゃ」
「んにゃ――――――――――!」
そんな私達のやりとりを見て、着ぐるみ理事長は頷きながら言った。
「仲良き事は美しき哉」
――でも……コレがホントに仲良さそうに見えるのかは謎だ……。
ともかく、これでとりあえず部員は揃った!
やっと本格的に部活動が始められるんだ!!
……なんて、いつの間にか乗り気な私(きっと、森が入部してくれたうえに、副部長までやってくれるなんて言ってくれたからだろうな)。
――でもまぁ、こんなメンバーで……面白くなりそうだから、けっこう、心底嬉しいかも。
――まぁ……そりゃ、そんなに期待はしてなかったけどね……。
しかし、その言葉に、着ぐるみ理事長は再び大ダメージを受けた様子だった。
「……着ぐるみ理事長……だから言ったのに。宵ちゃんは入部してくれないって」
「……ハイ……期待した私がバカでした……。こ、こんな恐ろしい人は初めてじゃ……」
「2人とも、シッツレーだな!」
宵ちゃんが怒った様子で言う。
――って、マズイ!! よ、宵ちゃんを怒らせたら、もっと大変なことに!!
「よ、宵ちゃん! イヤ、これはその――……」
「だいたい、誰が『入らない』なんて言ったよ?」
「……え?」
フォローしようとしたトコロに、宵ちゃんの意外な言葉。
私は数秒の間、固まった。
「…………い、今、なんて?」
おもわず訊き返す。
宵ちゃんは、もっと機嫌を悪くした様子で言った。
「べつにさ。入って欲しくないんだったら構わないケド。困るのはあたしじゃないし。にしても残念だなぁ〜。せーっかく人が、入ってもいいかな〜って思ったりしたのに」
「え、え、え、え? イヤっ!! 入ってくれるなら大歓迎ですともさ!!」
「そーそー!! 入部希望者は神様ですっっ!!」
いつの間に復活したのか。着ぐるみ理事長も慌ててフォローを始めた。
「……そんなに入って欲しい?」
宵ちゃんが訊いた。
私は頷いた。
……と、着ぐるみ理事長は、もっと激しく頷くと。
「もちろん! たとえ史上最悪の毒舌女王であろうが、入部者はありがたいことですわっ!」
――って、オイ!! 着ぐるみ理事長ってば、また余計なことを――――――ッッ!!
「やめた」
「ああっ!? そんなにあっさりと去らないで〜!」
「去りたくもなるだろ!」
おもわず私はツッコんだ。
――しかし、せっかくの意外な入部希望者だというに……着ぐるみ理事長に任せていたら、入ってくれそうな人も入るのをやめてしまいそーな勢いだね……やっぱり、ココは部長の私が話をつけようじゃぁありませんか! って、私……いつからこんなにやる気になったんだろう……はは。
「まぁ、とにかく……少しでも興味があるんだったら、マジで入って欲しいかも。宵ちゃん、君も私のお友達なら、私を助けると思って入ってくれないかなぁ?」
……と、宵ちゃんに言ってみたトコロ。
「いつからあたしが笑とお友達になったのさ?」
「ひどっ!!」
――やっぱり、宵ちゃん。君は素晴らしき毒舌女王ですわ……。
そう思って、微妙に落ち込んでいたら。
「あえて言うなら、あんたとは戦友」
「……なんなんスか、戦友って……」
意味不明な言葉を漏らす宵ちゃんであった……。
「……って……おいおい、君ら。本題はどーなったんだい?」
着ぐるみ理事長の言葉にハッとして、私は顔を上げた。
「そーだ! 本題のことをちょっと忘れてしまったじゃないか! で、入ってくれるのくれないの!?」
「う〜ん。まぁ『どーしても』って言うならいいよ。どーせ、入りたい部もなかったし、けっこうヒマしてたから」
「……だったら、最初から素直に『入部する』って言ってくれよ……」
おもわずそんな本音を呟いてしまった。
すると、どーやらそれは宵ちゃんに聞こえていたらしく――
「けっきょく入ってやるって言ってんだから、じゅうぶんありがたいだろーがッ!!」
また怒りモードに突入してしまった宵ちゃんだった……。
「って……ぎゃ――――――――――――――ッッ!! 首はやめて――――!!」
「てめーは態度でかいんだよッ!」
「ぅきゃ――――――――――――――――――――――っ!!」
お怒りの宵ちゃんであるが……それでも、なんとなく楽しそうに見えるのは、私の気のせいなのだろーか。
シャレにならない程の毒舌の宵ちゃん。でも、いつも本気じゃない(もちろん、怒るときは怒るけど)。ふざけてるだけってことはわかってるけどね。コレも、ふざけてやっているんだってことは知ってる。しかし……彼女って、やっぱりちょっと度が過ぎてるってトコロがあるんだよー!
「とりゃ」
「んにゃ――――――――――!」
そんな私達のやりとりを見て、着ぐるみ理事長は頷きながら言った。
「仲良き事は美しき哉」
――でも……コレがホントに仲良さそうに見えるのかは謎だ……。
ともかく、これでとりあえず部員は揃った!
やっと本格的に部活動が始められるんだ!!
……なんて、いつの間にか乗り気な私(きっと、森が入部してくれたうえに、副部長までやってくれるなんて言ってくれたからだろうな)。
――でもまぁ、こんなメンバーで……面白くなりそうだから、けっこう、心底嬉しいかも。